水×建築の可能性の模索
都市における子育て支援複合施設の設計
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
羽原 康成
卒業年度
2022年度
四方を海に囲まれ、水資源に恵まれた日本。
しかし現代の都市生活では、水は「役立つ」「役立たない」のどちらかで判断され、「役立たない」とされた水は視界の外へと追いやられているように思えます。
もしかすると私たちは、居住環境の質向上という目的のために、水を都合の良い存在と認識し、水に対して冷ややかな態度をとっているのかもしれません。最近では若者の海離れも問題視されてきています。また、近年、水による災害が多発し、水と大地の関係も変化してきている今だからこそ、今までとは異なるケースで水の存在を捉え直す必要があるのではないでしょうか。
このような考えを軸に、水の視点から建築の可能性を探ってみることにしました。
次に私が注目したのが、現代に潜む子育てや教育に関する問題です。
子育てや教育に関する問題は、地域関係なく存在しますが、調査を通じて、私は都市の問題解決が急務であると感じました。
様々な問題が育児ストレスを巻き起こし、親の強い育児ストレスは虐待のリスクになることが指摘されています。
以上から、私は「水×都市×子育て×建築」をテーマに取り組むことを決め、
設計したのがこの『水鞠園』です。
『水鞠園』の『水鞠』とは、鞠ほどの大きな水の粒のことをさします。
『鞠』は、長い糸を使って作られている事から、『良縁を結ぶ』という意味があります。
人と水、人と都市、人と子育て、人と建築、
また、水、都市、子育て、建築同士、
全ての繋がりに、良い御縁がありますように。
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