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羅生門

糸の刺繍による文学作品の表現の研究
嶋貫日向子
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
天野 誠
卒業年度
2020年度

文学作品は、登場人物や場所、出来事などとの出会いを通して物語が進みます。
人と人が出会ったり、土地に影響を受けたり、 出来事を通して心情が変化したり、それらを楽しむ作品です。
その人と人、場所、出来事との出会いを糸の交わりで表現したいと思いました。
今回題材にした芥川龍之介作の「羅生門」は、下人が老婆との出会いを通し、考えを変え、生き方を変える物語です。
その下人の変化を表現したいと思い、制作に取り組みました。
抽象的な刺繍は、具体的な物語の内容までは分かりませんが、 想像する余白を与えます。
物語の流れを想像しながら見てみてください。
また、物語に入り込めるよう、世界観の作り込みを大切にしました。
「羅生門」の荒廃した世界観を、少しでも感じられたなら幸いです。