青の追想
ガラスを通じた自身の青春記憶の表現
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
中村 和宏
卒業年度
2022年度
“青春”この言葉からどのような感覚を受けるだろうか。また、それが自分の記憶の中にあるとするならば、その記憶はどのように見えるだろうか。
“青春”には自らの記憶に青いフィルターをかけ、記憶を知らず知らずのうちに美化してしまう力があると私は思う。潜在していた記憶たちはある日突然、なんてことないような顔で私たちの目の前に青く美しい記憶として現れ、私たちの心を奪っていく。
私はこの記憶の成り行きに興味を示し、ガラス破片を⻘色のガラスで繋ぎ、瓶として形にすることによって自身の青春記憶の表現を目指した。
青春の記憶はあまりにも脆く、頼りないものだ。だが、それで良い。永遠に流れ続ける時の中で、記憶は変化しながらも確実に私たちの中に、確かに存在し続けている。
サイズ:W98×D98×H400mm 他
技法 :宙吹き、キルンワーク
素材 :蛍光灯リサイクルガラス、クリスタルガラス