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サントニーニョの子どもたちへ

ーストリートで生きる子どもの生活調査と居場所の提案ー
勝矢 夏帆
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
北 雄介
卒業年度
2023年度

貧困の子ども- 私が出逢った貧困下で暮らす子どもたちは、決して「可哀想な、恵まれない」子どもたちではなかった。フィリピンでのフィールドワークやインターンシップを通して私が気付いたことです。


フィリピン・セブ島、観光名所と知られるサントニーニョ教会周辺で、照りつける太陽のもとで、腕いっぱいにキャンドルやお土産を抱え、観光客に向け声をかける子どもたちがいました。私は彼らのことを “サントニーニョの子どもたち” と呼び、これまで3回の渡航期間で子どもたちの生活調査を行なってきました。そして、研究の目的である「居場所の提案」を彼らに向け行いました。

“サントニーニョの子どもたち” 彼らは一般的にストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちで、インタビュー調査により、家族がいない子、学校へ行っていない子、学校が終わればすぐに働く子など、異なる生活を送る子どもが共に働いていることが明らかになりました。彼らは、「今日を生きるため、愛する家族のため」日毎夜毎、働きます。そんな彼らのもとを何度も訪れて分かったこと。それは、彼らの居場所は新しく作りだすのではなく、“もうすでに存在している”ということでした。彼らの居場所、それはどこでもない、彼らが毎日働く、「Plaza Sgubu」という広場でした。
今研究では、現在彼らの居場所として存在する「Plaza Sgubu」のプレイスメイキングを行い、子どもたちが「夢を持つことができるようになる」ことを目指しました。広場に集まる様々なバックグラウンドを持つ人々が、相互に影響し合い、地域の問題を解決へと導く未来となるよう希望を込め、この提案に至りました。

「私が見てきた世界」
 今まで当たり前だと思ってきた環境、それは決して当たり前ではありませんでした。毎日ご飯が食べられる幸せ。支えてくれる家族がいる幸せ。当たり前だと思っていたことが、一歩外に出ると、全く当たり前じゃなかった。私がこれまで出会ってきた子どもたちは、貧困の中で生きながらも、家族や仲間と共に、毎日笑顔で過ごしていました。彼らにとっては、生まれ育った今ある環境が当たり前なのであり、今日、命があることが幸せなのです。

当たり前とは何か。幸せとは何か。
私はフィリピンで貧困下で生きる人々や、子どもたちから多くのことを学んできました。この国の人々の笑顔には何度も救われてきました。「落ち込んで、下を向いてたって何も変わらないんだから。前を向いて笑ってなさい。」陽気すぎるところもありますが、たくさんのことを教えてくれた人々に感謝を伝えたいです。

https://drive.google.com/file/d/1YMN2FFUMTGkhW1E34EW77wN3RnptaULr/view?usp=share_link