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小規模店舗における地域交流を促す雑談に関する研究

阿部朔也
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
環境計画・保存コース
指導教員
福本 塁
卒業年度
2023年度

地域交流と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

私は研究を行う中で、“地域に住む人達が互いに理解すること”だと考えました。

様々な地域交流が思い浮かぶと思いますが私はその中で、近年減少傾向にある小規模店舗で生まれる ”雑談” に注目しました。

雑談とは主の目的のためではない会話、言わば必要のない会話です。

そんな何気ない、必要のない”雑談”が地域にとってはとても必要なつながりを生み出していることについて考えました。

私自身が店員となってお客さんと雑談を行い、そこから雑談の役割や重要性、きっかけについて考察しました。

結果として”雑談”では、自己開示による互いの情報交換がなされていました。その内容は来店理由やその日の用事、出来事、好きなものなど大小様々なものでした。これらによって相互理解が進み地域交流へと繋がると言えます。さらにこれらの情報は店舗側にとってもお客さんのニーズなどを把握することや常連化を促すことにも繋がるため積極的に取り組む意味もあると言えるでしょう。

雑談の分析を行う中で、無意識に雑談を行っていましたが、実は明確に自分の中で「あ、今行けるな!」というきっかけがあったことに気が付き、雑談は個人の技量に加えてきっかけが重要であると考えました。そこで、どんな人でも雑談を想起できるように、雑談のきっかけの記述を行いました。

もしこのきっかけを見かけたら雑談をしてみてください。きっとうまくいくと思います。また、自分の得意なきっかけについて考えてみるとおもしろいかもしれません。