MENU

Snailugh

高齢者の『できる』に寄り添うモビリティ
中村耕大
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
川和 聡
卒業年度
2023年度

そばで見守ることが難しい高齢者の活動を制限し、なるべく危ない状況を避けようとするため、高齢者の『できる』がなくなりつつある現在。

高齢者の方々の意思や習慣を考えずにやれることをただ取り上げて、表面上の『安全』が守られればそれで良いのだろうか?

このようなバックグラウンドの中、モビリティの業界を見てきた私が特に感じる高齢者への制限に免許返納がある。

免許返納は日常的にできていたことを失い『できなくなる』を明確に感じさせてしまう大きなファクターだと考える。

高齢者の交通事故増加により日々叫ばれる早期の免許返納。

ネガティブな印象が大きくなかなか進まないこの問題に、『免許のいらないモビリティ』を通して免許返納後の新しい楽しみを考え、提案する。

免許返納はリタイアではないをコンセプトに提案する『できなくなる』から『できる』を感じさせるモビリティ。

 

人が乗って動かせる実動モックを目指し、フレームには高剛性の特注アルミフレームを採用。

外装には形状の自由度が高く硬度に信頼があるFRPを使って制作した。

スタイロフォームを削り出しスチロール用樹脂でコート、パテで整形したものにガラス繊維をFRP樹脂で貼り込む。

このFRPはメス型になりここにさらにFRPを張り込むことでスタイロフォームで制作した本体の外装が再現される。

クローラーのユニットは当初スイッチにより駆動する物だったが、

レバーによるスムーズな操作を可能にするためモーターコントローラーを組み込み制御した。