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Untouched

成形時のエラーを利用した工業製品の新しい魅力についての研究
井上海志
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
金澤 孝和
卒業年度
2020年度

 大量生産の中で偶然生み出された「成形不良」に価値を見出し、工業製品の新たな付加価値の可能性を探求する研究。工業製品に完璧さが求められる現在、成形不良と判断されたパーツは製品に使われることなく廃棄やB級品として扱われてしまう。そこで「成形不良=モノの個性」と捉えることで表情豊かな工業製品が生まれるのではないかと考えた。

 成形不良をテーマにペンダントライトを制作。3Dプリンターでプリントした低精度の型を用いてシリコンの成形を行い、意図的に気泡やバリを盛り込んだパーツと低精度の3Dプリントで積層痕を際立たせたパーツをそれぞれアクリルのフレームで組み上げた。光源を覆うパーツに積極的に成形不良を盛り込む事で、偶然生み出された気泡やバリが複雑に光を透過させこれまでにない表現が可能となった。

エラーを盛り込んだシリコンのパーツ

3Dプリンターの積層痕をメインとしたパーツ

 

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