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フォカログ!

「ワタシ」をふかぼる、「アナタ」とひろげる
松川 杏心
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学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
徳久 達彦
卒業年度
2024年度

日常生活の中で当たり前のように記録している写真。

それらはただの画像ではなく、あなた自身を語るヒントや、新しい発見への機会となるものです。

フォカログは、”スマートフォンの写真フォルダ”を通してあなたが当たり前に考えている行動や価値観を話すことであなたを深掘り、

そして客観視をしてもらうことによって

今まで考えなかった自身の「らしさ」と「可能性」を見つけるお手伝いをしていきます。

 


研究テーマ:自己理解を深めるための手段の研究

就職活動を視野に入れ始めた大学2-3年生をターゲットに、スマートフォンの写真フォルダを手段としたワークノートを作成し、検証を行いました。

フォカログの全容

フォカログの使い方はこちら

 

 

検証動画

 

 


研究テーマ:自己理解を深めるための手段の研究

自身のことについてどれくらい理解しており、そしてどれほど相手に話すことが出来ますか?私は本研究を始める以前は自身のことについて話せる自信がなくて、むしろ短所しかない人間だと思っていました。それが如実に表れたのが就職活動です。

 

研究の背景

 

よくある診断タイプの自己分析ツールを利用しては、ツールによって変わる結果内容に対して「本当にそうなの?」と思ったり、その不信感を持ったままのせいで就職活動の中でも長所や強みを聞かれても上手く答えられないことが相次ぎ、モチベーションとともに自己肯定感が著しく下がりました。この経験から、自身も自己理解について学び、学びで得たことを本研究に落とし込みたいという思いからテーマの決定に至りました。


自己理解において重要なことは「振り返る」「話す」「知る」こと!

 

振り返る話す知る2

 

本研究テーマである「自己理解」を調べる活動を行う中で、上記の3要素が自己理解において最も重要かつ効果的であることが分かりました。この「振り返る」「話す」「知る」を取り入れたツールを作成し、新たな自己理解の深め方を体験してもらうことで、ターゲットの自己肯定感の向上へと繋げることを研究のゴールとして掲げました。


“写真”が持つ自己理解の可能性

自己理解の手段に”写真”を選んだ理由として、自身の日常での当たり前としていた行動を振り返ったときに、SNSの投稿をよく閲覧することや、その際にその人らしさを思うことが多々あったからです。

 

現代では誰しもが所有する”写真フォルダ”こそ、「振り返る」「話す」「知る」の3要素を満たすものであり、自己理解において最も最適な手段なのではないかと仮定したことから、このフォカログは誕生しました。


検証プロセス

フォカログの完成に至るまで、ターゲットの協力の元でブラッシュアップを繰り返し、以下のようなプロセスで検証を重ねてきました。

選ぶ写真のお題を作成してみては、質問カードを作成し、ワークシートの形やアウトプットの形などを次第に変化させるなど、試行錯誤を経て現在の形に辿り着きました。展示会場では、検証プロセスの紹介を重視した導線づくりを意識して設営を行いました。

検証プロセスの詳細はこちら


“あたりまえ”に目を向けること

この研究を通して一番に伝えたかったことは、あなたの”あたりまえ”にこそ長所や強みが潜んでいるということです。

そしてそれに気づくのは、あなたの周りにいる人であったりするのです。

自身について分からなくなってしまい、否定的になってしまうことが誰しもあるんじゃないかと思います。研究を始める前の私がそうでした。しかし、本研究と向き合ったことで私は「わたし」のことをよく理解し、そしてそんな「わたし」を好きになることが出来たと思います。

 

本研究が、この先も誰かの自己理解の一助となりますように。

 

 

 

 

 

 

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