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時を紡ぐカメレオン

線路跡地を利用した滲み空間の研究
橋本千穂
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
佐藤 淳哉
卒業年度
2024年度

新潟のとある街には細長いスキマがある。

かつてこの場所は、街の成長を支えた貨物列車が走る専用駅が存在した。

使われなくなってしまった今、スキマは2つの地域を隔てる空間としてぼんやりと佇んでいる。

このスキマに新たな役割を持たせるために、私はカメレオンを連れてきた。

街中の空白を新しい色で塗りつぶすのではなく、周囲の色で滲ませる。

きっかけを与え人々の活動を支えることが敷地の新たな役割であるとカメレオンは答えた。

この建築は何色にもなれる。訪れた人々の色に空間が染まり続ける。

そんな柔軟な建築がこの場所には必要だとカメレオンは教えてくれた。