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外部空間における人間と猫の共存の実態に関わる調査

ー地域猫活動を通してー
佐藤天衣
学科・領域
修士課程 建築・環境デザイン領域
指導教員
羽原 康成
卒業年度
2024年度

研究の背景と目的

現代において猫は伴侶動物である。一方で,野良猫や放し飼いの猫による人間生活への被害や,生態系への被害が報告されている。これらを受け,環境省は,猫の室内飼育を推進しており,猫と共存するための室内空間が注目され,飼い猫の生活環境は整えられている。
他方,飼育方法に関する知識が不足していることで,飼育放棄や多頭飼育崩壊などによって野良猫が増え,近年の動物虐待事件の増加に伴い,野良猫は虐待対象にもなりやすく,危険にさらされている。さらに,害獣として扱われることもあり,猫侵入防止対策をする人も多く,これらの対策は猫だけではなく人のストレスとなり,野良猫だけが殺処分されている。これらの対策として全国的に地域猫活動(以下CCA)が行われている。CCAを行っても,猫の居る環境が整えられておらず,苦情が絶えない場合も報告されている。猫にとって空間は重要とされており,外にいる猫の環境を把握する必要があると考える。本研究では,外部環境において,人と猫が共に居心地よく共存できる環境を明らかにすることを目的とする。人と猫の共存空間を作ることで,人も猫も住みやすい街づくりが期待される。

 

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