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かぐら

天降る地日向、高千穂にて、民俗信仰における聖と俗の「域」の探究
濱武美輝
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
山下 秀之
卒業年度
2024年度


天降る地日向


日本神話と深い繋がりがある宮崎県高千穂町。平安時代が続く高千穂夜神楽は、伝統神事です。17の集落は、例祭日に神々に神楽を奉納します。

民俗信仰において、人は聖なるものと関わろうとします。聖なるもの、俗なるものは、境界領域を媒介とし、交わることができます。神社は、境界領域の一つです。

中世の日本は、境界領域が広大でした。しかし、近代以降の日本では、世俗化が進み、聖を感じる場所は、少なくなってきました。地域の中心である高千穂神社の周辺は、神社とは無関係の俗が押し寄せています。

本研究は、俗を押し返し、境界領域を拡張することを目的としています。


17の集落で奉納されていた夜神楽を、複製し、聖域間で奉納します。

公民館や民家で奉納されていた夜神楽。今、より聖の域、つまり日本神話へと戻ることになります。


人々は、祭りごととして「俗域間」に集まります。

八百万の神々は、ウミヘビに導かれ、「聖域間」へお越しになります。