REKI
仕草を美しく見せる化粧品
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
土田 知也
卒業年度
2020年度
仕草を美しく見せる、化粧品の制作」をしました。
仕草を美しく見せることにより、日常で習慣化された行動も、
より価値のある行為になるのではないか、という考えのもと、卒業研究を進めました。
日本伝統のお化粧の代表格である、江戸時代の高貴な遊女や舞妓さんの紅を差す仕草から、着想を得てその紅を差す仕草を今風にデザインしました。
日本の昔ながらの仕草をもとに制作したこともあり、デザインは日本らしいものにしました。
こちらから、春夏秋冬の四季のデザインで、本体と筆は川の流れと石のモチーフで制作しました。
また、本品はアイシャドウ、チーク、リップにも使えるグリッターが中身となっている想定です。
化粧品問わずものは「便利さ」に囚われすぎていて、
便利なことは良いことだけれど、行為を美しく見せ、
日常に特別な時間をもたらすためには、便利であることはあまり重要ではないと考えました。
手間がかかるからこそ、愛おしく大切に思える物がある。と考えます。
化粧品は物の中でも、「便利さ」に長けている物が多く、値段もピンキリで、高いから良いという物でもなく、種類も膨大で、万人うけする物は少ないです。
自分に合った色、形、使い心地を見極めて、自分で選択していく。そんな世界だからこそ、仕草に着眼点を置くことにより、「化粧品を使って、化粧が施された自分の顔」以外にも、化粧ってこんなに美しく、気分も上がる作業なんだよ、と伝えられるプロダクトになっています。
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