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かけらを編む

古家具のコンバージョンによる過去を継ぐ方法の検討
大河内詩歩
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
環境計画・保存コース
指導教員
津村 泰範
卒業年度
2024年度

この研究を始めたきっかけは、昨年の春に祖母が長年使っていた婚礼箪笥の処分を考えていたことでした。
何年も一緒に暮らしてきた箪笥を手放さなければいけなくなって、悲しい顔をする祖母。
大きな箪笥は場所を取るため、狭い私の部屋に置くことはできませんでした。
「意に反して捨てざるを得ない」祖母と「使いたいけど置く場所がない」私のような人は
他にもいるのではないかと思い、本研究を始めました。

 

本研究では「DIYレベルでの箪笥コンバージョンの実践により、古家具を引き継ぐハードルを下げ、
それらが内包する暮らしの歴史性の消失を軽減する」ことを目的としているため、
以下の制作条件を設けました。

  • 無垢の箪笥
  • 使用する金具や工具はホームセンターで購入できる基本的なものに限る
  • 電動工具は、ホームセンターの店舗でレンタルサービスが行われているもののみ使用する
  • 装飾金具は取り外さずに加工を行う

 

対象にした箪笥は2つ。

  • 〈箪笥A〉

 

 

 

 

  • 〈箪笥B〉

 

 

 

 

各箪笥の元の持ち主に聞き取りを行いどのような箪笥なのか分析し、
承継者(次の持ち主)の生活に合った用途にコンバージョンしました。


リサーチ内容、コンセプト、制作過程は以下のファイルをご覧ください。
リサーチ内容とコンセプト
箪笥コンバージョンのすゝめ〈箪笥A〉
箪笥コンバージョンのすゝめ〈箪笥B〉