自信感の形成要因の探究とその在り方に関する一考察

学科・領域
修士課程 イノベーションデザイン領域
指導教員
板垣 順平
卒業年度
2024年度
自信は人生において重要な要素である一方、その本質は曖昧であり、持続的に維持することは困難であると考えてきた。
私自身、自分の強みや興味を明確に表現できず、キャリア選択や就職活動において自分を適切に説明できないことに悩み、自信を持てない場面が多かった。その主な要因は、過去の行動や思考が現在および未来にどのような影響を及ぼしているかを把握できず、成長や進歩を実感できないことにあると考えられる。
このような課題を克服するため、自信を醸成する方法を模索し、自分自身の得意なことや不得意なことを理解した上で、自分を語れるようになる必要があると考えた。この背景を踏まえ、過去の経験を振り返り、そこから得られる教訓を明らかにすることで、それが自信感にどのような影響を及ぼすかを探究することとした。
さらに、これらの知見を基に「即時的な自信感」を体験できる作品を制作し、それを検証することで、その重要性と意義を提示することを本研究の目的とした。
自信感の形成過程に関する研究成果をもとに、自信感を体験してもらうことを目的とした5つの作品を、シリーズ『かもしれない』として提示した。これらの作品では体験者が作品を通じて自信感、つまり「できるかもしれない」という感覚が生まれることを意図する。
作品シリーズ「かもしれない」
「揃えられるかもしれないルービックキューブ」
「読みきれるかもしれないガリバー旅行記」
「乗せられるかもしれないけん玉」
「解除できるかもしれない時限爆弾」
「開けられるかもしれないダイヤルロック」
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