私はグラデーション
自己受容を伝えるエディトリアル表現の研究

学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
天野 誠
卒業年度
2024年度
私はこんな性格だけど、このままでいていいのかもしれない。
私が大学での4年間を通して気づいた考え方です。
自分の現実の状況をそのまま受け入れる、という意味を持つ「自己受容」。
長所や短所にかかわらずありのままをただただ受け入れることを言います。
私は幼少期から小学校卒業までは自己肯定感の塊でした。
しかし中学に入学すると共に周りのレベルの高さに圧倒され、自分の価値が低く見えるようになっていきました。そしてスクールカーストが顕著になったクラスの環境に合わせられなくなり、いじめにあったことで自分が嫌いになりました。
大学に入学し、個性を認め合う人達ばかりの環境に感動を覚えましたが、今までとは全く違う環境に困惑し友達のことも疑心暗鬼のままでした。
優しい人達を信じられない自分のことをまた責めていましたが、あるきっかけから自分を出してみると受け入れてもらえ、「私はこんな自分だけど、このままでもいいのかもしれない」と気づくことができました。その考え方に至った時、「自己受容」という言葉と出会いました。
私はこの言葉を多くの人に伝えたいと、これまでに経験してきたことをエッセイとして文章に書き起こし、文字組みや製本も含めた本の制作を行いました。
手触りを感じる紙を使用。カバーは、本を読者一人ひとりに届ける手紙とイメージした折り方に。
大きく見開ける糸綴じ製本で、私自身のありのままを見せることを表現。
本文はこちらに添付されているPDFをご覧下さい。
本を読んで下さった方が、どうか自分のそのままでいられますように。
本文
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