DIDUS(ディダーズ)
テスト期間中における 親子の認識のズレを減らすサービスの研究
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
徳久 達彦
卒業年度
2025年度
研究テーマ
テスト期間中における 親子の認識のズレを減らすサービスの研究
制作背景
実家で感じた「親子のすれ違い」
制作のきっかけは、私の実家での出来事でした。 テスト期間中、中学生の弟が親から「勉強したのか?」と疑われ、「もうやったし!」と反発する光景…頑張っているのに信じてもらえない弟の悔しさと、心配だからこそ口を出してしまう親の悲しさ。 「この悲しいすれ違いから、2人を救いたい!」 そんな体験から、この研究はスタートしました。
リサーチとインタビュー
スマホをめぐる2つの矛盾!
制作を進めるにあたって、現在の中高生の学習情報をリサーチし、2つの課題を発見しました。
① 親側の誤解
学習実態が見えないため、スマホを持っているだけで「スマホ利用=サボり」という誤解と不安を生んでしまう
② 子ども側のジレンマ
スマホは文房具であり必需品だが、便利すぎるがゆえに勉強の集中を阻害する『誘惑』になる
これらの課題から、親子に衝突がおこり、子供の頑張りたい気持ちまで削れてしまい、テスト勉強へのモチベーションも低下してしまうことがわかります。
そしてさらにターゲットの中高生4人と、その保護者にインタビューを行ったところ、テスト期間におけるそれぞれの「本音」を見つけることができました。
多くの家庭では「スマホを禁止する」という解決策を取りがちです。 しかし、それでは子供の「信じてほしい」という本音を無視することになり、関係は悪化します。 そこで、必要なのは排除ではなく、 「スマホを勉強の『敵』から、『最強の味方』に変えること」 だと定義しました!
成果物
DIDUS(ディダーズ)~「勉強したの?」を「頑張ったね」に変える親子をつなぐ勉強アプリ~
そこで私は「DIDUS(ディダーズ)」というアプリを制作しました!
この勉強アプリは、子どもだけでなく、保護者と、一緒に頑張る仲間と、共に利用するのが大きな特徴になります。
「DIDUS」は、「did(やった努力)」と「us(私たち・仲間)」を組み合わせた造語です。
立ち位置としては、子どもの学習状況を記録し、保護者に届けることで、親子の認識のズレを減らす役割を担います!
サービスの流れ(動画)
デザインコンセプト
子供の持つ努力のエネルギーが親の安心へ
個人的にアプリのメインカラーは最後まで悩んでいました。 最初は勉強アプリというのに引っ張られていて、青や落ち着いたカラーを選んでいましたが、 それだと他のアプリとの違いが無いし…でもはっちゃけ過ぎるのも…と。
最終的には、子どもの内に秘めた努力を「オレンジ色のエネルギー(熱量)」として可視化し、親へ届ける。すると、親の不安は「緑色の安らぎ」へと変わる。この感情の変化を、色彩とUIの核に据えました。(めちゃ悩んだ〜〜〜!😭)
おまけ
アプリ内でのイラストの立ち位置
制作当初、アプリ内のイラストは「学習ツールとしての機能性」を優先するため、無しの方がいいかな〜と考えていました。私自身、絵を描くことは好きですが、単なる装飾は勉強のノイズになりかねないと考えたからです。
考えが変わったのは、初めての方に向けた説明画面(オンボーディング)を作成している時です。
文字だけの説明では少し冷たく感じられ、「DIDUSの持つ『優しさ』や『温度感』を伝えるには、やはり絵の力が必要だ!」と気づきました。


特に保護者の方の画面では、「勉強中」や「休憩中」といったお子さまの状態を、文字だけでなく親しみやすいイラストで表現しています。

これにより、DIDUSらしい「温かみ」を表現できたことはもちろん、私自身も制作を通して、「言葉にできない空気感まで一瞬で伝えられる、イラストの力ってやっぱりスゴ〜!」と改めて再認識することができました。
最後に
実は最初から勉強アプリを作ろうとしていたわけではなくて!
風呂キャン界隈(疲労、ストレス、または面倒くささから、入浴やシャワーを意図的に避ける人々)を救うコンテンツを作ろうと思っていたのですが、そこからスマホとの付き合い方を考えていたところ、実家にいる弟の発言で方向転換し現在の形へ…
まさにドタバタの制作期間でしたが、迷った分だけ、形になっていく瞬間のワクワクは最高でした! この「産みの苦しみ」と「楽しさ」を忘れずに、これからもたくさんのデザインを生み出していきたいです!
SPECIAL THANKS
佐藤家のみんな/インタビューに協力してくれた学生と保護者の方々/徳久先生/徳久研究室のみんな/相談に乗ってくれた友人たち
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