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あいばせ

-畳から始まる建築家と利用者の空間設計-
雪下 美咲
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
佐藤 淳哉
卒業年度
2025年度

福島県会津若松市追手町に、校舎移転で取り残された学校があります。現在は市役所として使われていますが、利用されているのも校舎の一部分だけです。学校だった頃の姿を残しながら地域から取り残されているこの建物を、置き畳を使うことを主軸としたリノベーションで再び愛されるような姿に変える研究です。

敷き詰められる空間から飛び出した置き畳には二つの性質があります。”空間を認識する道具”になることと、”自分たちで空間を再編集するための道具”になることです。

今回使う置き畳の大きさは880㎜×1760㎜ですが、自分の身長ほどの大きさもあるこの畳を空間に配置するためには周りをよく観察し、自分が置いて納得できる場所を探す必要があります。

そうして置かれた置き畳は、自然素材である性質から周囲の空間とは切り離された存在になります。そこで自分だけの居場所を作ってくれる性質は、利用者が空間を再編集できる可能性を持っています。

この二つの性質を持つ置き畳を使えば、建築に興味がない人も自然と建築空間との関わりあいを持つようになります。その関わりから建物に愛着を生むことができるのではないでしょうか。

あいばせは、会津の方言で「行きましょう」という意味です。みんな、早ぐあいばっせ!

卒研パネル