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鍛金による”私らしさ”の制作研究
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
藪内 公美
卒業年度
2025年度
何気ない日常の中で「それ、あなたらしいね」と言われるたびに、その“らしさ”が本当に自分の本質を捉えているのか疑問を抱くようになった。周囲から見える私と、自分が内側で感じている私。その間にあるズレはどこから生まれ、どのように形作られているのか。本制作では、そのズレに向き合い、自分自身の存在の捉え方を再考することを目的としている。自分らしさを探る中で、抽象的な表現だけでは「誰の内面なのか」が曖昧になってしまうと感じ、あえて自分の顔という、最も具体的で、他者から「私」と認識される形を用いた。顔という外見的要素と、その内側にある感覚や興味を対比させることで、「私らしさ」は簡単に外側に現れるものではなく、はっきりとした言葉にできない揺らぎや重なりを含んだものとして存在していることを表現した。