創造の自分
題名の意図
創造と想像をかけた。何かをつくることを楽しむ自分は自分が想像する理想の自分の姿である。創ることを一番に考える自分がいれば、自分に降りかかるどんな出来事も作品のための素材にできる。自分自身のことも、制作のためにあるものとして大切にできる。私にとって作品とは自分が生きている限り勝手に消えてしまうことのない存在。だからこそ現実に作品として形にした自分を失わずにいたい。
研究概要
何かをつくる作業に没頭する、使えそうな材料を集める、つくりたい物のイメージを考え描き出す。<つくる自分>とは 制作に関連することに向き合う自分である。鍛金技法により制作するときも、モールや針金から制作するときも、<つくる自分>が軸にあることは変わらない。制作は自分にとって楽しいことであり続け、好きであることの継続は、作ることを自分らしさの一つに変え支えてくれている。つくることへ没頭することは、究極に自分のための時間である。周りの人と関わる時の自分とは違うような、もう一人の自分として支えてくれている感覚を持っている。大学で自分のつくることに大きく関わった鍛金技法と、10年以上好きで続けてきたモールアートを組み合わせることで、<つくる自分>を形として再現することを試みた。
作品の形状 立体(人型本体) 起立時、高さ約170センチメートル 幅 直径 約65センチ 関節可動
技法 鍛金変形絞り 硫化 腐食 酸化 煮色 紫銅色 錫引き ロウ付 石留め 鉄鍛造 モールアート 針金アート 旋盤加工 切削 溶接 透かし 毛彫 緑青 箔 銅メッキ
素材 銅板 銅丸棒 銅線 真鍮版 真鍮丸棒 真鍮線 鉄板 鉄丸棒 ボルト・ネジ類 モール多種多様 アルミ線 ミシン糸 刺繍糸 金箔 真鍮箔 水晶 錫

以下制作過程の画像から抜粋
心臓 目玉の石留めパーツと水晶 髪の毛
昔から石が好き。何となく持っていた玉眼への憧れ。水晶を削り出し鍛金で作った土台に当て嵌めて制作。心臓は完成後はほぼ見えないが、内側では血管のような構造と共にモールを編み込んで固定されている。髪の毛は刺繍糸やミシン糸をひたすら結んで制作。自分にとって髪とは整えることが面倒なもの。だから制作過程も手間のかかる方法で。
顔制作過程 頭蓋骨 顔の鍛金パーツ 角付け後
右足パーツ 足首以下(鉄製) 胴体の内部
鍛金の絞り由来の金属の波打ち方がモールのランダム性との相性が良かった。
この作品は関節可動のため起立する。支えるためにジョイントは鉄製。尚且つ下に重心が来るように、脚が最も重くなるように制作。











