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彩光を負う

鋳金と七宝の融合による金属表現の探究
吉田 すみれ
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
長谷川 克義
卒業年度
2025年度

 本研究では、鋳金と七宝という異なる金属工芸技法を組み合わせることで生まれる立体表現の可能性を探りました。鋳金による量感のある造形と、七宝が持つガラス質の透明感を対比させるため、金属枠に釉薬を直接焼き付けるプリカジュール技法を用い、光を透過する色彩表現の実験を行いました。

 制作過程では、釉薬の種類ごとに異なる最適な焼成温度や膜厚を検証し、特に淡い色調の釉薬が温度変化の影響を受けやすいことを確認しました。その結果を踏まえ、釉薬の盛り量や焼成条件を細かく調整し、金属と七宝が互いを引き立てる仕上がりを目指しました。

 完成作品では、鋳造したカエルの造形にプリカジュールの花を組み合わせ、金属の重さと透過する色彩の軽やかさが共存する構成としています。また、素材の違いによる表情を比較するため、ブロンズ製のカエルには緑青仕上げを施し、光と素材の関係性を模索しました。