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0/1 -揺らぐ境界-

空間を語る光の構成
村井千紘
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
山本 信一
卒業年度
2025年度

光は、ついているか消えているかという二値で捉えられがちだが、実際はそのあいだを行き来している。本作で扱う光は、徐々に立ち上がり、色が重なり合い、空間として認識される0でも1でもない状態が連続的に存在する。本来明確に区切られているはずの境界が、知覚においては揺らぎ続け、「定義されないもの」として不確かさを空間化する。

 

複数の板(あくまで色を受け取るための支持体)を構成した空間で、光は時間とともにゆっくり変化し、色の境界は常に揺れ動く。また、半透明の布で光が滞留・拡散する層をつくり、境界が曖昧になる瞬間を光と空間を通して表現する。光の変化による物体と影、空間の奥行きなど、知覚のズレを身体感覚として受け取る。光を単なる照明としてではなく、知覚を揺さぶる存在として扱い、”0と1”の明確と曖昧さの間にある体験を通して知覚そのものを再考するきっかけを与える。