日々
ガラスを通して、言葉になる前の感覚から私を探る
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
中村 和宏
卒業年度
2025年度
日々何気なく過ごす中で、ふと足が止まり、景色に包み込まれる瞬間がある。視界に色や光が立ち上がっていく一方で、それまで頭の中を占めていた考え事や、私としての意識は薄れ、心が無になるような感覚を覚える。しかしその瞬間は「綺麗」などいった言葉や、写真を撮るという行為に置き換わり、一瞬で日常の中に溶け込んでいく。
私は、この「言葉になる前の感覚」にこそ、取り繕わない素直な私が潜んでいると考えた。その景色は私の存在とは無関係に、ただそこにあり続け、私に私らしさを求めることなく、無言で包み込んでくれる。同じような日々を繰り返すからこそ気づける景色であり、これまで積み重ねてきた私固有の感性によって現れるものだ。
日々の景色たちに包まれたときの、言葉になる前の一瞬の感覚をガラスで拾い集め、自身の内に潜む、素直な私の輪郭に触れることを目的とし作品を制作した。
