美術教科におけるガラスの有用性と活用について ―ガラスを用いた授業題材―
学科・領域
美術・工芸学科
コース
クラフトデザインコース
指導教員
中村 和宏
卒業年度
2025年度
ガラスは「透明性」や「光の屈折」などといった物理的特性を持つ。そして、それらによって生じる視覚的な美しさという側面において、ガラスは価値を持つ素材である。一方で、ガラスは割れる可能性もあるという物理的特性から、用いることを忌避される場合も少なくない。正確には、ガラスは無数の微細な傷があり、そこに一定の衝撃が加わることで破壊が一気に進行する素材であるが、この「壊れやすさ」のイメージが、ガラスの価値基準を偏ったものにしている可能性がある。
同様に美術という教科も近年、教育課程の中でその位置付けが揺らいでいる。このような状況は、「扱いにくいもの」や「有用性がすぐには見えにくいもの」が社会の中で価値が見出せれにくくなっている現状を示していると考えられる。それらの価値を、今一度改めて考え直す必要がある。それらの価値を、今一度改めて考え直す必要がある。ガラスや美術によって、私たちの情緒はもっと豊かになれるはずだ。素材を自らの手と目で確かめ、実感を伴って理解する経験を通して、生徒が自分だけのガラス作品を手にした時、ものに対する価値観や素材との向き合い方はどのように変容するのだろうか。
そこで、本研究では、中学校美術教科に着目し、ガラスの素材体験が生徒の素材理解や価値観に与える影響について明らかにすることを目的とする。
卒業論文「美術教科におけるガラスの有用性と活用についてーガラスを用いた授業題材ー」