うつろい
三条通りと興福寺をつなぐ参道空間の再構成
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
与那嶺 仁志
卒業年度
2025年度
私は参道が好きだ。
参道をすすむにつれ、自分の心が落ち着いていくあの感覚が不思議で、とても心地良いからだ。
私は奈良で生まれ育ち、参道が暮らしの一部として存在してきた。
一方で、参道の在り方は本来もつ意味を失い、時代とともに変化している。
参道とは、神社や寺院に参詣するための道である。
日常から神聖な空間へと心を切り替える「うつろいの場」として機能する。
特に、寺院においては、修行の過程を象徴する空間でもある。
研究対象地は、奈良県奈良市大登町。
ここには、興福寺や春日大社などの参道として機能してきた三条通りと興福寺が存在する。
しかし、興福寺はかつての参道を失い、加えて、三条通りの商業化により
日常から神聖への心の切り替えができなくなっている。
そこで、建築によって現代における参道空間を再構成する。
かつての参道要素を取り入れつつ、修行の過程を象徴する空間であることにも着目し、心を整えるプロセスを表現する。

心の変容プロセス

参道要素

1階平面図
- 橋掛かり
- 能舞台
- 地下へと続く階段
参道空間は、三条通りと興福寺、日常と神聖をゆるやかにつなぐ。
その間に広がるのは、心が整えられていく、「うつろい」の空間である。