世界観表現におけるリアリティの認知と定義に関する研究
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
池田 享史
卒業年度
2025年度
本研究は、映像作品における世界観表現を支えるリアリティの認知と定義について、大道具制作の視点から検討することを目的とした。
日常環境および演出空間におけるフィールドワーク調査、ならびに写真を用いたアンケート調査を通じて、リアルさがどのような要因によって成立し、受容されているのかを分析した。
その結果、リアリティの認知は対象の物理的真偽だけで決定されるものではなく、配置環境や演出、写真というメディアを通した視覚的強調、さらに鑑賞者の経験や文化的背景によって大きく左右されることが明らかとなった。特に、「偽物であるとわかるが、本物のように見える」といった中間的評価は、演出によって現実を超えたリアルさが成立し得ることを示している。
本研究は、リアリティを単なる再現精度としてではなく、世界観全体の設計によって構築される多層的な概念として捉え直す視点を提示するものである。