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- 空白を解き、都市を巡らせる軌跡 -

地下鉄新駅から繋がるサーキット一体型ベイエリアの再構築
内野優太郎
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
与那嶺 仁志
卒業年度
2025年度

サーキットはいくつかの要因で「閉じた施設」として、都市生活から隔離され、その孤立感が建築としての機会を損失させている。しかし、近年の脱炭素化の動きが、排出ガスの低減、静粛性に優れる「FORMULA E」という電動車レースを生み出した。このレースは都市の環境問題に適合し、サーキットを再びまちへと呼び戻す可能性を切り拓いた。しかし、開催地一帯は都市組織から切り離された「空白地帯」となり、まちの分断を招いている。空白地帯の再構築には、新たな動線として臨海地下鉄構想を用いて、まちの動線を抜本的に開放させ、サーキット建築をこの場所の個性を確率するプログラムとして介入させる。駅と多目的大空間による繋ぎの拠点を創出し、有明南地区全体の活性化を図る。
本提案での建築があることで、分断で生じた空白を解き、新たな地下鉄駅を核とした建築構成により、かつて都市から離れたサーキットが、都市を活性化させる鍵へと変化する。この建築は、有明という街を巡らせる新たな軌跡となり、このまちを再構築できると考える。

コンセプト

上:長辺断面図、下:西側立面図

トラス屋根構造モデル
地下鉄とサーキットの2つの「線的要素」を拾い、速度軸として建築のスケールを決定する。建築は海岸に沿って長く計画し、南北への抜け感を意識させる。

敷地全面道路から望む。
東京ビッグサイトの象徴といえば、巨大な逆三角形の構造体である。本設計では、あの力強くアイコニックな造形をリスペクトし、屋根形状や正面ファサードに現れる三角形のモチーフをデザインの共通言語とした。これにより、建築単体としての主張に留まらず、周辺施設との視覚的な連続性を生み出し、都市風景に自然と溶け込ませることを形態コンセプトの核としている。


まちと建築がどのようにつながるのか。イベントの有無に関わらず、半屋外ホールは多目的
機能を持ち合わせる。

 

サーキット機能。
12.6kmのコースラインが公園、展示場に役割をもたせ、まち一体のレースを展開する。レース開催時の賑わいを生み出す。

また、イベント時は隣接する既存展示場の延長領域として利用できる。
イベントのない日常において、この建築は地域住民に開かれた水辺の憩いの場となる。ジョギングやピクニックを楽しむ「親水公園」へと変わる。

平面図