僕は2人いた
アイロニー、ジレンマ、ムジナ
学科・領域
美術・工芸学科
コース
美術表現コース
指導教員
小林 花子
卒業年度
2025年度
僕は物事に対峙した時、考え過ぎてしまう。物事に対して、ポジティブ、ネガティブ両極端の考えを行ったり来たりする。結果、僕は決断ができない動けなくなってしまう。僕の思考が素直なら、一直線ならこうはなっていなかった。僕は2人いたのだ。
僕が卒業制作を模索する中で、対となる物事に対する考えが現れた作品を今回展示することに至った。食堂手前に展示してあるので、良ければ見て欲しい。以下作品説明
アイロニー 多様性という言葉はクソである。何故なら多様性という言葉で括ることにより、それは多様性を帯びなくなってしまうからである。多様性と書かれたTシャツを約50人に着せ生活してもらい脱いで貰った。脱ぎ捨てられたTシャツには何が残るのだろう。
ジレンマ 核反対。核反対。ダメ絶対。でも、原子力発電所立地給付金はとても助かってしまっている。また、放射線は見えない。見えない恐怖か何も無いという安心か。人は確認したい、不安を減らしたい、でも確認することで不安になってしまうこともある。僕はかっこよく生きることができない。
ムジナ このタイトルのムジナとは、同じ穴の狢、表裏一体や同質などの意味で付けてある。服を着込んで外から身を守る。服を脱ぎ捨てて自由になる。他人と壁を作り、自分を守る。素っ裸で素直になる。人を嫌う。人を好きになる。きっと本質的には2つは同じことなのだ。