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2021.02.02

朽葉

朽葉

落ち葉が朽ちた状態の色からきた色名で、褐色味の黄橙色をいう。その範囲は広く、「黄朽葉」「青朽葉」「赤朽葉」というように、その色味の変化によって使い分けられていた。 『源氏物語』には「いときよらかなる朽葉の羅、今様色の二なく擣ちたるなど、引き散らしたまへり」とあり、(現代語訳:とても美しい朽葉色の羅や、流行色でみごとに艶出ししたのなどを、ひき散らかしていらっしゃった)朽葉色は汚れのない美しい理であった。また平安朝の襲の色目にも用いられた他、織り色として経糸を紅、横糸を黄色に染めたものともいわれている。 ▼葉っぱの裏に隠れて、踊るように移動している小人。足元しか見た人はいない。
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