灰桜色

灰桜とは、やや灰色がかった明るい桜色。 桜色に薄墨がかった「桜鼠」も同系統だが、こちらの方が明るくやわらかい風合い。 語源としては文字通り灰みを含んだ桜色の意味で、現代に多く用いられていることから、近代以降に現れた色名と思われる。 ▼『花咲か爺さん』のお話から、爺さんが花咲ぬ木に灰をばらまいた時に灰を吸い込んでしまったので生まれた。元の色から濁り、咳が止まらない桜の花。周りの花は健常に過ごしているので煙たがられる。