萌黄色とは、春先に萌え出る若葉のようなさえた黄緑色のこと。平安時代から用いられた伝統ある色名で、別に『萌木』とも表記する。
新緑の若木の色ということから若さを象徴する色であり、平安時代では若者向けの色として愛好された。『平家物語』では十八歳の平家の貴公子“平敦盛”が萌黄縅の鎧を着ていたり、二十歳の弓の名手“那須与一”が萌黄匂
の鎧を着ているなど、萌黄色が若武者の象徴として使われていた。
『萌葱』とも書かれますが、この場合は青葱に由来する濃い緑色を指しており、江戸の頃に流行した。ちなみに歌舞伎の定式幕の色が、『黒』『柿』『萌葱色』である。
▼尻尾が双葉になっているもぐら。芽とお尻を土から出して遊んでいる。