2021.02.02
青丹
岩緑青の古名で、青土のような暗く鈍い黄緑色のこと。本来は顔料であるが、その色に似せて藍と黄檗をかけて染められた。「丹」は土の意味。
丹を作るには水銀と硫黄を加工するが、この水銀も硫黄も毒性の高い物質。その毒を持って魔を避ける、という意味合いがあった。同じような理由から、屋根の銅板葺きは、堂の加工品である緑青・神社の屋根の色などに使われている青緑色も、銅の毒性から魔除けに転じたと言われている。
▼神社の屋根の鬼。中の神様を守るために怖い顔をしている。
鬼瓦の小鬼を後ろに隠している。
