道の怪(みちのけ)
歴史ある道後温泉を核に、四国遍路と街の文化遺産を紡ぐ辻空間の再考
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
山下 秀之
卒業年度
2021年度
かつて日本中に溢れていた「辻空間」。 それは、おもいおもいの活動が小さな賑わいを生み出し、互いに干渉しあうことで複雑な環境を生み出していた。 そんなかつての日常的な空間が、交通網の発達により衰退し、やがて消滅してしまうことに対して危機感を覚えた。 それと同時に、衰退していく様に、惹きつけられている自分がいることに気づいた。 「建築に辻空間性を見出すことで、かつてのような小さな賑わいを生み出しつつ、建築の新しいあり方を見つけることが出来るのではないか。」 「人は怪しいものに惹かれ、怪しさこそが、街や建築に複雑な活気をもたらすものではないか。」 この仮説が、この研究が、私の原点。 数年、数十年後も、きっと私は「道の怪」に取り憑かれているのだろう。