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An Aquarium

テキスタイルにおける光と色の透過性についての研究
土屋 里実
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
テキスタイル・ファッションデザインコース
指導教員
鈴木 均治
卒業年度
2020年度

綿麻のオーガンジーとオパール加工用サテンの2種の布の光の通し方や色の見え方の違いを生かしたテキスタイルの制作。
前方に透け感のあるオーガンジーを使い、この布の暗い配色を施した部分が手前からの光を通すことにより、後方のオパール加工の布の明るく鮮やかな配色を施したモチーフの部分が光を反射して透けて見えるようになっている。前後の光と色の関係性を利用し、透け感のある軽やかなテキスタイルを私の大好きな水族館の水槽に見立てて、オリジナルの水族館であるこの「An Aquarium」を制作した。

「きらり」
熱帯魚をモチーフとして、水族館の太平洋のあたたかな海のコーナーをイメージして制作した。熱い太陽に照らされた海の中を波と共に遊ぶように泳ぐ小さな魚たちを、灼熱の太陽の赤をメインカラーとしてポップに表現した。

「ふわり」
クラゲをモチーフとして、水族館の深海のクラゲのコーナーをイメージして制作した。深く暗い海のゆるやかな水の流れに身を任せてふわっと泳ぐ姿を、海水の青をメインカラーとして幻想的に表現した。

「さらり」
淡水魚をモチーフとして、水族館の日本の川のコーナーをイメージして制作した。森林を流れる清流の速い水の流れに向かって生き生きと泳ぐ魚の姿を、水草や木々の緑をメインカラーとして爽やかに表現した。

サイズ: W 1130 mm × H 4000 mm 3点
素材: 前:綿麻オーガンジー(綿70%・麻30%) 
     後:オパール加工用 サテン(ポリエステル57%・レーヨン43%)
技法: ステンシル・型捺染・オパール加工