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Re.Re.Rococo

失われゆく手工芸とロココファッションの研究
馬込侑香
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
テキスタイル・ファッションデザインコース
指導教員
金石 浩一
卒業年度
2020年度

18世紀フランスを中心に多くの女性を魅了してきたロココ
その壮麗で優美な文化は今でも歴史に残るフランス芸術の一つであり

衣服をも芸術に変えた

そんなロココの色褪せない美しさを現代ファッションに落とし込み
女性の憧れを叶える新ジャンルとして提案する

 

ーthemeー
「再生」

 当時衣服に施されていた刺繍やレースは、そこにかかる手間と莫大な資金から贅沢品として扱われていた。機械化が進むにつれ、多くの手工業が衰退。現在に至っては服一着を作るのに多くの技術や手間、時間を費やすことはほとんどなくなった。

ー現代×ロココー

 製作した衣装には南フランス発祥の伝統工芸「ブティ」を取り入れた。二枚の白い布に白い糸でステッチを施し、コットンヤーンを詰めることで布に立体的なモチーフを浮かび上がらせる。今回モチーフにしたのは「ロカイユ」と呼ばれる貝殻の曲線に由来する装飾模様。
 また、オーガンジーなどのシアー素材を使用し、レイヤードによる自由な着こなしを楽しめるようにした。刺繍部分のまるい形は当時のドレスにある腰の膨らみを連想させ、ベルトは当時のコルセットをイメージした。