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人の想いと記憶で創るまち

福島県双葉郡楢葉町を対象として
後藤采納
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
環境計画・保存コース
指導教員
福本 塁
卒業年度
2021年度

■私と楢葉町の関わり
私は2019年2月に参加した1カ月間のインターンシップをきっかけに楢葉町に関わるようになり、その後2年間のやり取りや通いの期間を経て、2021年3月から楢葉町に移り住みました。楢葉町と関わるようになって強く感じたことは、「住んでいる年数や訪れる頻度に関わらず、それぞれの想いを持ち、それぞれの選択をした人たちが多様にいる」ということです。その1人ひとりの記録を残したいと思い、この卒業研究を始めました。

■楢葉町について
楢葉町は福島県東部の海沿いである浜通り地方の中程に位置します。2011年3月11日東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故により、約4年半の間全町避難を余儀なくされた町です。2015年9月5日に全ての避難指示が解除され、解除以降は徐々に町民が町に回帰する現象が見られたほか、新たに楢葉町に移り住む移住者数も増え、各種産業や施設の復旧・復興施策が行われるなど、町内には新たな活気と賑わいが生まれつつあります。

■研究方法
楢葉町と人、人と人がつながるツールとして、「模型材料収集」「模型づくり」「聞き取り調査」により構成される「人の想いと記憶でまちを創る」と題したプロジェクトを企画し、楢葉町に関わる人たちと共に社会実装をします。この取り組みを研究対象として、人の想いや記憶を可視化することで「定期的に楢葉町に関わる人々のコミュニケーションツール」としての効果を明らかにすることを目的とし、更に「新しく楢葉町に加わった人々の関わり」が時間変化と共に積み重なり可視化するシナリオを提案します。

■「ありがとう、竜田駅」


■あなたと「つむぐ」展

■結果
活動に地域や自己のアイデンティティが含まれていると人は興味を持ちやすいことが分かりました。地図や模型上に人の想いや記憶を可視化することは、地域や自己のアイデンティティの形成につながり、コミュニケーションツールとしての効果が期待されました。また、この活動は日常の枠を超えたつながりを生み出し、時間変化と共に積み重なる楢葉町と人々との関わりを可視化する可能性があることが分かりました。

■最後に
私は大学人生で楢葉町と出会い、日常と人との関わりの積み重ねがまちをつくっているのだと気づかされました。人の想いと記憶を形に残す動はこれからも続けていきます。
楢葉町に出会うことができて、大好きな人たちと関わることができて本当に良かったです。関わった全ての人たちに心から感謝の気持ちでいっぱいです。私は楢葉町で過ごしたこの時間を一生忘れません。本当に、ありがとうございました。