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灯-tou-

光と人とのつながりを意識した照明の研究
高野 晴
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
金澤 孝和
卒業年度
2021年度

私達は近年のコロナ禍によって、今まで当たり前に会っていたような友達や家族と、対面で会って話す機会がますます減ってしまった。私自身も当事者である。私はいつも帰省できたであろう時期に、遠くに住む両親や年老いた祖父母のことを心配した。時が過ぎ、ようやくコロナが落ち着きつつあった去年の大晦日、私はついに決心し、久しぶりに帰省をした。

実家の玄関を開けると部屋の明かりがまず目に入る。それは、一人暮らしをする前と変わらない懐かしい灯りだった。また、いつも当たり前のように家庭を照らしてくれていながら迎え入れてくれていた灯りだと気が付いた。灯りはその人の帰る場所であることを示しているのではないだろうか。

そこで私は今回、灯りとプロジェクターを合したデスクライト「tou」を提案する。帰る場所を気づかせ導いてくれる灯りがあり、家族の思い出などをプロジェクターで映し出すことができる。今は難しいかもしれないが、ユーザーがこのtouを見て思い出である記録を思い返し、誰かのことをふと想い、その人のために会ってみようと行動させることを期待する。             

ダイニングテーブルで過ごす家族の雰囲気を壊さない電球色のほのかな灯り。普段使いはデスクライトとして使用。

灯りモードをONにしておくと、食事中に笑い声など楽しい場面があると声に反応して自動的に録画、録音を行う。その後スマートフォンに転送される。

専用アプリケーションを使ってスマートフォンに保存されている音声や動画を、プロジェクターから投写して楽しむことができる。家族で撮った記録をテーブルに大きく投写して囲んで見たり、思い出を振り返ったりして楽しめる。

灯りモードでは明るさを調整したり録音や録画を設定出来る。また、プロジェクターモードでは記録を再生する。スマホと同期している機器に近づくと向こうの明かりの揺らぎが大きくなる。