拝啓 祈りの言葉、あなたに届けます。
作品パネル URL
https://drive.google.com/file/d/1DzcSBBF45GK-pHf1fhHN92mcNr4xEklq/view?usp=share_link
「国は、子供を増やそうと、口をそろえて言っているのに、どうしてこんなにも子供や、子供を育てる人々が生きづらくなっていくのだろう。」という疑問から私の提案は、始まった。命というものは尊い。それは、子供の命も、親の命もみな平等である。しかし、そんな平等である命でも、様々な価値観を持っている。他人に押し付ける事のできない価値観。
完全理解することも、判断することもできない価値観、そんな人たちでも、「生」と「死」というものに向き合い、体験することによって、生まれる新たな思想によって、今後の人生の生きるという強い想いに寄り添う事のできる産院を提案したいと考えた。
ー image perspective ー
廊下のいたるところにオープンステーションが存在する。廊下をコミュニケーションの場に、ほっとする休息、不意の出会いによる「インフォーマル・コミュニケーションの場」とする。また、患者に異常があればすぐに駆け付けられる距離である。
ナースステーションを中心とし、構成される場、管理棟と病棟の間にある。新生児室、GCUを完備し、24時間体制で、赤ちゃんを見守る。中禅寺湖の四季折々の自然に囲まれている環境空間、環境美の演出。スタッフ同士の会話のきっかけが生まれる。
患者は寝込んだ状態でも、中禅寺湖の景色を眺望することができる。窓から見える景色は、湖に直接いけるような、空間の繋がりを持たせている。ウェーブ天井は、天候によって、影のつき方が変わり、病室にいながら、外の変化を感じることができる。
空間の広さは、約4畳ほどで、大人数による対話ではなく、小規模の対話を考えている。1人のリラックススペースとして利用も考えている。この産院に入院している患者には、様々な不安と悩みの種があり、その種を患者とスタッフ、患者と患者、患者と家族といった、1対1の対話をすることによって、少しずつ種を取り除いていけることを願っている。
ー model photo ー
ー Detailed drawing ー
構造は、木造。無数の上り梁が屋根のうねりを作り出し、天井変化させる。2階床はCLTが支える。