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新潟銭湯アーカイブス

佐野菜々緒
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
環境計画・保存コース
指導教員
津村 泰範
卒業年度
2022年度

みなさん銭湯に行ったことはありますか? スーパー銭湯は小さい頃から行っていましたが、昔ながらの番台やタイル絵の残る銭湯に行ったのは割と最近です。 大学では近代建築をしばしば見学してきました。近代はタイルが公共の建築や一般家庭でも使用されるようになった時期です。私はそんなタイルにだんだんと惹かれていき、「新潟県内でレトロなタイルを見られるところはどこ?」と、たどり着いたのが銭湯でした。 レトロタイルを求めて銭湯を訪れましたが、体重計、番台、木製鍵の棚、鏡広告、カランなどたくさんのレトロでときめく要素がざっくざく!! しかし、新潟の銭湯は年々数を減らしています。そしてなくなっていくことは私の力だけでは食い止められないと考えました。 そこで、せめて建物の記録だけでも残そう!と考え、各銭湯を巡ってスケッチを始めました。 もっと具体的な記録を残したいと考え、実測調査にも取り組みました。 やがて、「そもそも、建物がなくならないように、経営が続けられるようにお客さんを増やすことはできないか?」と考え、発信にも取り組むことにしました。 そこで制作したのが、銭湯のイラストと、新潟銭湯ZINE『新潟銭湯ずかん』です。 新潟の銭湯は外観が地味。でも中にはとっても素敵な空間があります。そんな内部に隠された魅力を「魅せる」ことを目的に、内部のイラストを制作しました。 『新潟銭湯ずかん』は、私自身が魅力を感じた「タイル」にスポットを当てて制作したZINEです。 ターゲットに設定した「レトロ好きな(主に)女性」がこのZINEを片手に銭湯をめぐることを目標としています。 ZINEは県内の書店や一部の銭湯で販売中です。 詳しい情報はこちらから 新潟の銭湯やかわいい建物に幸あれ!