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生理With

生理を話すきっかけを作る
岡﨑航
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
徳久 達彦
卒業年度
2023年度

研究のきっかけ


大学一年生の時、お付き合いしていた方に初めて生理のことを相談されました。その時どう対応していいか分からず困ったことをよく覚えています。「生理」のこと。ましてや性の知識が全くない20歳の自分、性教育の行き届いていない現状に問題意識を感じていました。

大学四年生になり、パートナーとは生理のことをオープンに話せるようになっていました。ほぼ毎月新しい情報が分かって月によって体調や状況が変化することに驚いていました。
その時に気づいたことは、今まで知っていた「生理」へのイメージとパートナーの状態や症状が大きく違ったということです。

生理は月によって、出産を経て、そして年齢と共に状況や症状が変化していくものです。軽くなることもありますが、もっと苦しくなることもよくあります。そんな時に一番近くにいる大切なひとに伝えやすい環境が「生理」を知るよりも大事だと思いました。

一般的な生理の知識を知ることも大事なんですが、パートナーの生理をじっくりと理解することが大事だと考え生理へ向き合うようになりました。

 

生理Withとは


生理についての質問にパートナーが別々で答え、答えた後に冊子を交換することで認識の違いに気づこうというツールです。
全3パートに分かれております。「一般知識パート」「個人パート」「おまけパート」です。

 

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具体的なページの紹介です

(一般知識パート)
相手をより深く知るためにも一般的なことを少しインプットします

(個人パート)
人によって回答の異なる質問にパートナーや自分のことを思い出しながら回答します

(おまけパート)
インタビュアーになりパートナーに質問しその答えを書いていきます。質問について深掘りしてもいいですし、横道に逸れて色々な会話をしてもいいと思います

 

検証について


4組のごふうふ、カップルにご協力いただき実際に使っている様子を映像にまとめました。

 

仮説
交換によって認識の差がはっきりと生まれ、その後の行動にパートナーを気遣う変化が現れる

検証結果
仮説通り、パートナーが普段はしていなかった行動をしてくれた方が多くいらっしゃいました
→ 料理を作ってくれた、シーツを洗ってくれた、お腹をさすってくれた

検証をする中で新たな利点にも気づきました
◎文面にすることで、自分の症状を客観視できる
お互いの体をもっと大切に意識できるきっかけになった
◎生理だけでなく、結婚や子供など将来の話をするきっかけになれた
同性同士のカップル、親子間でも大きなメリットが出ることが分かりました

交換・言語化のメリットは予想していたよりも大きなものでした

 

Webサイト、体験版のダウンロード


Webサイト(https://seiriwith.studio.site/
体験版ダウンロード(https://forms.gle/gH9L1zkwe5aWkbn96

生理Withを多くの人に知ってもらいたいためWebサイトも作成しました
生理Withの使い方や使用した方のインタビューなどを掲載しています

より多くの人に体験して欲しいと思ったため、個人パートの質問を3問載せた体験版を作成し簡単なアンケートに答えるとダウンロードできるようになっています

お手持ちのプリンターでぜひプリントしてお試しください

 

これから


私が目指す未来は身近な存在で生理を隠さず言える環境を整えることです。

生理Withはパートナーなりの生理への対応が見つかることを応援しています。

 

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