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Germer Therapy

カウンセリングを促すサービス
森永優子
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
金山 正貴
卒業年度
2023年度

Germer Therapy (ジェルメセラピー)
〜カウンセリングを促すサービス〜

 

サービスの名前について
ジェルメセラピーはフランス語で芽生えるという意味のジェルメと治療という意味の英語が合わさった造語です。

 

研究の動機
私たちの住む日本は生涯を通じて心の病気にかかる割合が5人に1人と言われているほどストレス社会という現状があります。そのストレスの解消に有用なカウンセリングの利用率はわずか6%で、欧米では52%と言われていることから日本の利用率の低さがわかると思います。そこで私は、その異常な利用率の低さの原因を探り、カウンセリングの敷居を下げることができるサービスを研究しようと思いました。

 

現在の日本のカウンセリング環境
通院カウンセリング・・・精神科の病院に行くこと自体に抵抗を感じる心理的コスト、仕事が忙しくて通院する時間がないという物理的コストがかかる
通話カウンセリング・・・相談一分につき283円、一時間相談すると10000円以上となり、かなり金銭的コストがかかる
無料通話相談・・・無料であるが故に電話が殺到し、繋がらないという本末転倒な状態に

 

ジェルメセラピーでは
上記のことを踏まえてジェルメセラピーでは、アプリですぐに話して気持ちを整理でき、カウンセリングの時間を効率的に使えるようになること、他のユーザーと悩みを共有しカウンセリングをするまでの間の孤独感を和らげるということを意識しました。

 

具体的なサービスの流れ
まず、クッションを抱きしめジェルメセラピーを起動します。言葉に応じた色の光でリフレクションしながら悩みをアプリで整理します。ユーザーはその画面を元に、後ほどカウンセラーと電話をします。カウンセリングをするまでの期間は他のユーザーと悩みを共有し、孤独感を和らげることができます。

 

クッションについて
人は抱きしめるという行為をすることで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を促進します。クッションを抱きしめながら悩みを話すことで物理的に不安を和らげ、ユーザーを前向きな気持ちにさせます。

 

心の成熟度機能について
ジェルメセラピーは悩んだ時に使うだけでなく、自律神経をりんごの実り具合で可視化する機能もつけました。自分の心の状態を客観的に見ることで、無理しすぎず安定した毎日を応援しています。