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つみはぎ

材料の無駄を削減した工法の研究 ~曲面と木目を魅せる~
木下 凜々
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
金澤 孝和
卒業年度
2023年度

                 ~研究のプロセスについて~

研究は「1枚の板から器をつくる」検証から始まりました。
断面を斜めにカットして、積層すると材料の無駄なく、立体的な形状を作れることが分かり、これらを応用して、スツールとサイドテーブルの制作を行いました。
最終的には、曲面と直交する木目による独特のパターンを持つ家具が誕生しました。

本製作のスツールと、サイドテーブルを製作する以前に5点の試作を行いました。
強度を高めるための最適な傾斜角度、間隔を試作により検証し、最終的に提案しました。

スツールは特に座面部にこだわってます。等高線のような特徴的な座面は、わざと少し段差を残すことでこの工法の面白さを感じられるようにしました。大きな節も存分に活かしています。

サイドテーブルは中心部をくり抜き、その部分にガラスをはめ込んでいます。内側の積層パターンも見えるようなデザインにしました。くり抜いた部分の材料は、脚に利用されています。

「材料の無駄を削減する」という研究の主要要素を実現しつつ、交互に組み合わせた木目のパターンという意匠面の両立を成せたことが大きな意義であると考えます。