MENU

ある空間のための音楽?

Brian Enoを手がかりとしたアンビエント・ミュージックの制作方法論の実践的探究
小林一誠
学科・領域
建築・環境デザイン学科
コース
建築・インテリアコース
指導教員
北 雄介
卒業年度
2024年度

「ある空間のための音楽?」

この問いは、イングランドの音楽作家であり、アンビエント・ミュージックの創始者であるBrian Eno(ブライアン・イーノ)の「Music for airports」(1978)に対して、なぜ〈空港〉という空間のための音楽なのか、あるいは、なぜその空間のためと言えるのかなどの、建築的な視点から生まれたものである。

では、空港の”ため”の音楽である「Music for airports」を〈自室〉で聴くとは何を意味するのか?
あるいは、本研究の中で私が制作した作品「Music for my room」を自室以外で聴くこととは?
ある空間のために存在した環境音を、それを録音し、別の空間で再生することとは?…

本研究は、その疑問や矛盾の隙に立ち上がる音空間に耳を澄まし、そこで耳にした空間を、再び「ある空間のための音楽」としてアンビエント・ミュージックの制作、作品という形で語ることで、空間それ自体の固有性に迫ろうとするものである。

 

また、男子更衣室と、渡り廊下という空間の音環境の固有性に迫るためのアンビエント・ミュージックの制作、展示を実施し、アンビエント・ミュージックの制作方法論の構築を目指している。

男子更衣室:〈Music for〉

渡り廊下:〈 Drone for watarirōka 〉

論文
パネル1
パネル2
パネル3,4,5
展示キャプション