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GOOD DAY GOOD LIFE

カピバラでストレス社会を問題提起するポピュラリティーと共感の研究
竹内陽香
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
御法川 哲郎
卒業年度
2024年度

心の持ちようを見つめ直すきっかけをつくる
誰からも愛される作品を制作する

私はポピュラリティーと共感の研究として、カピバラの魅力を通じてストレス社会の問題提起をするイラストレーション作品を制作しました。大学3年生後期に制作した「GOOD DAY」に、新たなストーリーや個性的なキャラクターたちとの共生を加え、より人から親しまれ愛される作品を目指しました。

この作品は、私の大好きなカピバラの魅力である「スルースキルが高く、鈍感なところ」「持ち前の温厚さで他の動物たちと共存しながら、穏やかに暮らしているところ」「何も考えていない、ぼけ〜とした顔」を活かした作品を作ろうとしたことが制作のきっかけでした。そこで、カピバラのカピさんというキャラクターを作り、カピさんと親友のカメさんの120日間のスローライフを描いたイラストレーションを描くことにしました。


一見穏やかな日常を描いているように見えますが、実は人間だったらイライラすること、モヤモヤすることをテーマにしています。この作品を見る私たちは、カピバラと対照的な存在であると言えます。人間関係に悩まされたり、時間に追われたり…。
そんな私たちが「カピさんが広い心で他人と接し、トラブルがあっても穏やかに暮らしているところ」を見ることによって、狭くなってしまった心の器を広くするきっかけになったり、気の持ちようでその日がいい日かどうかが変わるというメッセージと伝えられたりするのではないかと考えています。

イラストレーションは季節ごとに1ヶ月(30日分)、計120日分の日々を描いています。ストーリーがあり、登場人物紹介や設定資料集を読みこんで、キャプション内の「展示の見方」を参考に見てみると、何倍も楽しくみることができると思います。また、エキストラを募集し、応募していただいた52人の方々のペットたちを作中に登場させました。どこに登場しているか探すという楽しみ方もできます。

タイトルの「GOOD DAY GOOD LIFE」はこの「カピさんのように広い心を持てば、毎日がいい日になる」というメッセージからつけました。この展示を見た方が、カピさんたちの暮らす世界を楽しみ、心の持ちようを見つめ直すきっかけになることを願っています。

 

カピさんの120日

 

エキストラの皆さんと記念撮影

 

展示のようす