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AWAKE 伊藤

ホームレスの活動的な時間の記録
阿部寛大
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
阿部 充夫
卒業年度
2025年度

ホームレスにスポットが向くときのほとんどは、
その人がホームレスになった経緯や生活の実態の部分だけだ。

ただその根幹にあるのは何か刺激がありそうという好奇心のみで、
そこに人と人の真っ当なコミュニケーションは存在していないと思う。

私自身もホームレスの生活について調査を始めた当初は、
自分の生活とは異なる部分を見つけるとそこに興味を持ったが、
次第にそれは彼らがただ生きていくために当たり前に必要なことであって、
それ以上でもそれ以外でもない気がした。

それよりも私の心が動いたのはその人の表情や佇まい、言動など、
ホームレスとはもはや関係のない「その人らしさ」を感じられた瞬間だった。

家がなくても生活がある。
生活の形は人それぞれ違うが、
その中には必ずその人らしい瞬間がある。

社会で生きる我々にとって
この「その人らしさ」というのが
お互いを尊重し合うために重要なものであるのだと思う。

 

2025/10-2026/1の期間、毎週ホームレスの伊藤さんのもとを訪ね、その時々の伊藤さん写真や文章で記録した。

撮影月誌