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夢うつつの跡

睡眠を利用したオートマティスムによる表現の研究
白瀧 佳苗
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
御法川 哲郎
卒業年度
2021年度

朝寝ぼけている間に、自分の手に絵の具をつけて描いたドローイングに、覚醒時に自分にとって何に見えるのかを蛍光塗料を使って画用紙に直接描く。78点制作。

映像では線が徐々に見えてくるので、どんな線が浮かび上がってくるのか想像しながら鑑賞して欲しい。

この研究は、ふたつの興味から始まった。1つ目は、夢に対する興味だ。 私は、奇妙な夢を見ることが多く、変な寝言を言うこともあった。また、他の人の夢の話を聞いたり、 夢に関する作品を見たりすることも好きだったので、睡眠中の無意識について興味が生まれた。

2つ目はランダムな物事に対する興味だ。 ランダム性のある現象に対して、意図しないものができる面白さに興味があった。特に、人の無意識によって生まれたランダムな物事についてもっと良く知りたいと思った。そこからオートマティスムという手法に辿り着いた。そして、睡眠の無意識を利用してオートマティスムを用いて表現の研究を行いたいと思った。

オートマティスムとは、シュールレアリズムにおける手法の大きなカテゴリの一つ。偶然の効果を定着させる行為や、人為的に無意識に近い状態になり描くなどの手法があげられる。