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Night Hawks

2Dアニメーションを意識した3Dアニメーションの表現研究
菊内美奈
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
ヨールグ ビューラ
卒業年度
2021年度

3DCGキャラクターアニメーション

■はじめに
近年見かける様々なセルルック調のCGアニメーション。平面上でデザインされたキャラが3D化されることの違和感を感じていた。しかし、数々の技術を融合させたクオリティの高いセルルックアニメーションに違和感はなく、3Dに感じる広大さ、光や空間の表現、そして手描き特有の豊かさを併せ持っている。それらの心地よさは、どのようにして作られているのか。私にはそれを実際に制作しながら理解していく必要があった。同時に、手描きとCGの魅力を追及する。

■セルルックアニメーション
以下のような、二つの例に分かれていると感じた。
・手描きアニメの中に3DCGを用いる方法
・3DCGの中に手描きのルックを用いる方法

[アニメーションにおいての「手描き」と「CG」には、対照的な違いがある]
・ビジュアルの違い
手描き・・・デフォルメな表現で扱われることが多い
CG・・・・フォトリアルな表現で扱われることが多い
・創造空間の違い
手描き・・・平面上で制作。パラパラ漫画を描く感覚に近い。
CG・・・・ワールド上で制作。フィギュアを動かす感覚に近い。

[セルルックアニメーションの魅力]
・漫画などに特有の輪郭線の強弱や豊富な表情といった、手描きの魅力
・空間を広々と使い、モデルが一つあれば様々なポーズが可能な3DCGの魅力

■研究内容
元となる自作アニメーションの表現にどこまで近づけるか。

■まとめ
2Dと3Dのアニメーションの魅力はそれぞれ対照的だが、「どのように見せたいか」を明確にすることで二つの表現の理解を深められる。
[3DCGによるセルルックアニメーションの新たな発見と課題]
CG上であえて、人の手により細かな修正を加えていくことで、手描きアニメーションが持つ自由さや小回りが可能となり、よりセルルックアニメーションに近づく。
大胆なカメラパースをパースをつけることができるのが特徴的にCGだが、キャラクターの表情をよく見せるための制御が難しい。また、それによるライティングの処理も同時に考えていく必要がある。