奇タン美
奇譚×耽美

学科・領域
視覚デザイン学科
コース
表現デザインコース
指導教員
長瀬 公彦
卒業年度
2020年度
- この世のものとは思えないほど甘美で危険な果実の話
- 「実に還る」拡大
- 「実に還る」奇譚の文章
- 右から「美しいのは人形」「凄腕人相見」「体に生える草」「欲望を叶えた男」「妖怪小説家」
- 右から「心に巣喰うもの」「香る屋敷」「虚空を愛する娘」
- 右から「美しい兎」「指切り」
- 「体に生える草」拡大
- 「心に巣喰うもの」拡大
- 「香る屋敷」拡大
私は日常の煩わしさから離れたいと思った時、絵画やイラストレーション、小説など様々な作品における「美しいもの」に浸っている。その中でも共通して好きだったのが「非道徳的な美」であった。些細なきっかけ一つで傷つき、壊れ、闇に堕ちてしまう人間の脆さや儚さに魅力を感じたためである。ここから、「どんなに忘れようと、離れようとしても逃れることができない負の感情」を独自の耽美として描いた。また、より怪しくも美しい世界観を引き立たせるために、それぞれの絵に自作の奇譚も書き記した。鑑賞者にも日常の煩わしさからの解放感を感じてもらえたら嬉しい。