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KASANE

伝統工芸の魅力を伝えるための商品ブランドデザインの研究。
今井日菜
学科・領域
視覚デザイン学科
コース
伝達デザインコース
指導教員
吉川 賢一郎
卒業年度
2020年度

 

私の研究テーマは伝統工芸の魅力を伝えるための商品ブランドデザインの研究です。

作品タイトルはKASANE、富山県高岡市の伝統工芸品である青貝塗りを対象に商品ブランドデザインを行いました。現代のニーズにあった形態、貝の鮮やかな色彩や細かな模様を生かし指輪のブランドを制作しました。

漆器の新しいアプローチのきっかけ作り、漆器職人である祖父の作風を周知してもらい、形として記憶に残り続けるものを目指しています。

 

 

ブランドのコンセプトは「伝統を身につける」。ターゲットは20代からの女性、人生の節目のお祝いなどに贈り物や自分へのプレゼントとして購入するアクセサリーを想定しています。制作物は指輪5種、桐箱、ショップバッグ、パンフレット、ショップカード、WEBサイト、製作中の映像の7点になります。

 


 

漆芸によく用いられる模様を生かし5種類の指輪を祖父の協力のもと制作しました。漆器の伝統的な魅力を残しつつ日常のファッションにも取り入れやすいデザインを目指しました。鮑貝と夜光貝を使用し光の角度で様々な色に変化するよう工夫してあります。

模様は左から若松模様、変形七宝、七宝、露芝模様、貝をランダムに貼り付けたものになります。

 

 

ブランドロゴは、漆をロシで濾す際の動きをイメージしています。受注生産で1つ1つを丁寧に作り上げ
るブランドの特徴を、一滴一滴落ちる漆に見立てて表現しました。

 

 

青貝の輝きを引き立たせるためにショップカード、パンフレット、ショップバッグ、パッケージなどは
全てモノクロで統一しています。

 

 

KASANEは漆器の卸売店を介さないWEBサイトでの受注生産での販売になります。サイトでは青貝塗りとは何か、制作風景、指輪の購入ページなどで展開されています。