WITH LIGHT

WITH LIGHTは、照らすと人の足跡などが映し出されるライトです。ひとりでも、誰かが一緒に歩いてくれているような安心感を与えます。

卒業研究テーマ「人の気配や存在を生活に加える」

日常の中で人の気配・存在を感じることでほっとすることがあります。例えば、作業中に見ないけれどテレビやラジオをつけっぱなしにしておいたり。家への帰り道、他のお宅からの夕飯の支度の匂いや窓からもれるあかりにほっこりしたり。外を歩いている時、家にいる時、ふっと感じる人の気配には気持ちを緩ませたり安心させる効果があると考え、それを日常生活で使うモノと組み合わせてみたいと思いました。

制作背景

夜中に雪道を歩いている時、同じ方向へ向かった誰かの足跡が残っていたことがありました。いつも、民家も人通りもなく怖いな〜と思いながら急ぎ足で歩くその道を、この日は安心して歩くことができました。足跡から、ついさっきまで誰かがいた気配を感じるとともに、地面を照らしながらついて行くように進んでいくことでその足跡が一緒に足並み揃えて歩いてくれるような感覚となり、安心感へとつながったのではないかと考えました。夜道で使う懐中電灯に足跡をプラスすることで、ひとりでも誰かが一緒に歩いてくれているような安心感を与えられるのでは？と感じたのが制作につながった背景です。

人の足跡以外にも応用できると考え、わんこと一緒にお散歩しているような気分になれる犬の足跡。木や壁、ガードレールなど横側を照らすと、お魚と並んで歩いているようになり、水族館のような安らぎ感も加わる、泳ぐ魚のパターンも制作しました。