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kumitsugi -クミツギ-

遊びと子どもの情操教育_成長にながく寄り添う木育玩具の提案
権田侑希子
学科・領域
プロダクトデザイン学科
コース
プロダクトデザインコース
指導教員
金澤 孝和
卒業年度
2023年度

kumitsugi(クミツギ)は「組み合わせる・受け継ぐおもちゃ」をコンセプトに、あそびの目的や興味を持つものが成長によって変化する子どもたちにながく寄り添い、記憶にも心にも残るおもちゃをつくりたいという思いでデザインした作品です。

素材には10種類以上の木材を使用しており、インテリアになじんでお家に置いておきやすいだけでなく

赤ちゃんが口に入れても安心で、遊びながら自然とのつながりを五感で感じられるような、子どもの豊かな情操をはぐくむ『木育玩具』をめざしました。

提案の背景にあるのは、身の回りの様々なプロダクトのプラスチック化が進み、世の中に便利なモノが溢れているという現状です。

子どもが遊ぶおもちゃも、軽くて扱いやすく比較的安価なプラスチックの製品が今や主流となっていますが、劣化や子供の成長による好みの変化にともなって、その多くは捨てられてしまいます。

では、捨てずにずっと大切に残しておきたくなるおもちゃとはどのようなものでしょうか。

私はこれが

「組み合わせることで遊びの幅が広がり、成長段階に合った楽しみ方ができるおもちゃ」

「次の世代、そのまた次の世代へと受け継いでいきたくなるようなおもちゃ」

であると考え、このキーワードをもとに研究を進めていきました。

今回卒業制作では、kumitsugiシリーズのおもちゃを2種類提案しました。

 

tsu-ka-miki(つかみき)

三角のかたちをした優しい鈴の音が鳴るはがためラトルと、やわらかいかたちの簡単なつみき・シャープなかたちの少し難しいつみきを組み合わせたおもちゃです。

箱にしまった状態

2段に重ねて収納できます。

組み合わせていろいろなあそび方ができます。

素材:スギ・クリ・クルミ・タモ・ナラ・ブナ・ミズキ・アルダー・ウォールナット・キハダ・サクラ

 

 

えだまめぽころん

新潟名物・枝豆と茶豆をモチーフにしたおもちゃです。

さやのスロープの上を転がせばスロープトイに、お箸でつかめば豆つかみに。

スロープはマグネットになっているので、いろんな形に動かせます。

特産物の豆つかみで、子どもの食育にも。

素材:ウォールナット・ホオノキ

 

本作品から、たくさんの愛情とあたたかさを感じ取っていただけたら嬉しいです。